今年に入ってから仮想通貨がかなり上昇をしてきている。
年初からここまでの騰落率をアルトコインやその他の資産と比較してみてもビットコインとイーサリアムの伸び率がダントツだ。アップデートを控えるイーサリアムが+116%でダントツ。その次にビットコインが+40%の伸びを見せている。
ここまで仮想通貨が伸びている一因として、新型コロナウイルスによる国への信用度の低下から、無国籍通貨の仮想通貨に対しての信頼が高まっている可能性が高い。イーサリアムは前述したようにアップデートを控えている為、市場の期待感が高まっている。
今回の記事ではビットコインの上昇について焦点を置いて述べていきたい。
ビットコイン価格が急上昇
米国時間の7月27日にビットコインの価格が6ヶ月最高値の1万1203.90ドルに達した。長期的にかかっていた1つのレジストラインを抜けたことで一気に上げ相場になったのだ。
チャートを見ると次のレジストラインに突入するが、もしこのラインを突破した場合は年内に過去最高値を更新する可能性がある。暗号資産デリバティブ分析会社スキューによると、ビットコインが年何に市場最高値まで上昇する可能性は7%ということだ。
年内に最高高値をつける可能性はまだまだ低いという事実認識が重要で、期待を寄せすぎることは控えた方が良さそうだ。
ここまでの1ヶ月インプライドボラティリティはビットコインの上昇とともに48%から64%に上昇している。ボラティリティとは今後の価格変動の度合いを表す言葉でこの数値が高ければ高いほど価格変動が大きいということになる。インプライドボラティリティはこの価格変動に対しての期待値ということでこのビットコインのケースで言うと、今後の1ヶ月という短期間単位での価格上昇への期待値が高まったということだ。
しかし、1ヶ月ではインプライドボラティリティが高まっていることに対して、長期的にみた数字はほとんど変動していない。市場参加者はこのビットコインの上昇を短期的なものとして認識しており、長期的な市場成熟にはまだ遠いということだろう。
とはいえこの見解は仮想通貨市場を見た場合のみであるため、視野を外に広げてみれば前述したように資産の中で仮想通貨の価格上昇率はダントツで1位と2位を占めている。
ビットコインが年内に最高値を付けようがつけまいが、今後の仮想通貨の需要は上げ相場と言えるのではないだろうか。